フェリーを積極的に選ぶ理由
私は長距離フェリーが大好きです。
「遅いし、揺れるし、電波はこない」というイメージがある船ですが、積極的にフェリーに乗る理由を書いてみようと思います。
フェリーに乗らない理由
知らない
船という乗り物は電車やバスのように身近ではないですし、飛行機のように定着もしていません。なので、残念ながらそもそも選択肢としてあがってこないことが多いのです。
遅い
確かにフェリーは遅いです。時速にすると40km/hくらい。各駅停車の旅の方がスピード的には速いです。
しかし、多くの長距離フェリーでは一晩かけて目的地まで移動するというものが多くあります。
大洗(茨城)19:45→苫小牧(北海道)翌13:30
小樽(北海道)17:00→新潟(新潟)翌9:00
大阪(大阪)19:50→門司(福岡)翌8:30
寝ていれば着くわけです。そして船内設備は(一部の船を除き)充実しているので船全体が家やホテルのように生活空間になります。良い客室を取ればまさにホテルです。
揺れる
フェリーは確かに揺れます(だって海の上を走っているのですから)。でもほとんど揺れない航路というものは存在します。船内だけを見ればどこかのホテルに泊まっていると思うくらいです。
その航路は瀬戸内航路です。瀬戸内海は四国が防波堤の役割をしていてほとんど波が入って来ません。具体的にはこんな感じです。
名門大洋フェリー : 大阪・神戸〜門司(福岡)
阪九フェリー : 大阪・神戸〜(福岡)
フェリーさんふらわあ : 大阪・神戸〜別府・大分・志布志(九州)
電波がこない
②で挙げた瀬戸内航路であればデッキや窓側に行けば大体電波は来ます。
電波がこないのは沖を走るフェリーです。
例えば新日本海フェリー(京都・福井・新潟・秋田〜北海道)や太平洋フェリー(名古屋〜仙台〜苫小牧)です。太平洋フェリーではところどころ電波はは来ますが新日本海フェリーに至っては航海中全く電波がこなくなります。
これを逆にメリットを捉えてみてはいかがでしょう?海を見ながらボーッとして好きな時に酒を飲む。疲れたらお風呂に入って昼寝をする。
普段の休日にこれをやると「時間を無駄にしてしまった!」という感じがあるのですが船に乗った時は不思議と充実感があるのです。
それは、いつもと違う空間にいるから、そしてダラダラしている間にも「移動」が出来ているからです。
船旅の魅力は?
では船旅の良い点って何でしょう?
結構豪華!
船というとこんなイメージ無いでしょうか?
確かに雑魚寝もあります。一番リーズナブルです。でもランクを上げると個室にする事も出来るんです。
旅館と見間違えてしまうような和室もあります。この部屋は約3万円でした(新日本海フェリー)。移動代と宿泊代セットなので高くはないと思います。
個室を取らなくてもフリースペースも広々としていて楽しいものです。
非日常感
周りが全部海という環境ってなかなか味わう機会が無いのでは?夜行便で天気が良ければ水平線にから登る朝日を見る事も出来ます!
効率的に移動出来る
時間はかかるけど夜間時間帯に移動出来るので意外と効率がいいんです。個室や寝台なら夜行バスのようになかなか寝られないという事もないと思います(興奮して寝られない人を除く)。
お食事も充実
バイキングをやっている船もあればカフェテリア形式の船、ちょっと本格的なディナーが食べられる船もあります。船会社によって色々なのでお気に入りのフェリーを見つけてみるのも面白いかもしれません。
船内イベント
太平洋フェリーでは夕食後にピアノ生演奏のコンサートが開かれたり、新日本海フェリーでは催眠術のパフォーマンスを見たり、
ビンゴ大会をやったりとお客さんが暇しないように色んなイベントをやっています。
暇しないどころか寧ろ忙しくなってしまいます笑。
面白い自動販売機に出会える
ニチレイの冷凍食品やカップラーメンの自動販売機は勿論、ドリアや焼きそばなど普段あまり見ないような自動販売機があります。ただ、そういう自販機が置いてある船はレストランがないことが多いのもまた事実です。
色んな自販機飯を楽しみましょう(笑)!
いかがでしょうか。一人で乗るのも良し、グループで乗るのも良し。あなたの特別な旅行の案にフェリーという選択肢入れてみてはどうでしょうか。