今年崩壊?旧士幌線のタウシュベツ橋梁
北海道旅行3日目。今年崩壊するのでは無いかと言われているタウシュベツ橋梁に行ってきました。2017/7/17
タウシュベツ橋梁とは
旧士幌線は帯広駅から内陸方面に伸びていた路線。旧士幌使われていた鉄橋がタウシュベツ橋梁です。
糠平湖のダムが出来て水没してしまうため線路の位置が変わりました。今では両方とも廃線になってしまっていますが、これは古い方の鉄橋です。
見学方法
車で近くまで行く場合は許可証を発行してからでないと行けません。
歩いて行く事も出来ますがヒグマが出るので危ないし、道がぬかるんでいます。
そこでタウシュベツ橋梁を見学するには糠平町などのツアーに参加するのがオススメとなります。ツアー代が3150円。1ヶ月前に予約をしました。最近は直前だと無理で満員続きのようです。
時間は早朝、9時、14時で2時間ほど。早朝は近くに宿を取らないと無理ですね。
もう少し安く行きたいよという人はタウシュベツ橋梁だけを見るツアーが1000円くらいであるらしいのでそちらをオススメします。近くのユースホステルなどで申し込めるようです。
出発
今回は9:00スタートの回。出発したのが遅すぎて「9:10くらいに着きそうです」というと「バスは定時に出ますので無理です」と言われてしまいました。
それでも諦めず頑張った結果、到着したのは9:02。もうバスは行ってしまったのかと思ったのですが点呼を取っている段階でギリギリセーフで参加できました。ヤベェヤベェ笑。
こういうのは非常に快感を覚えるのですが迷惑なのでやめましょう…
特別にお会計は後払いとしてマイクロバスで出発。今回は2台で行きます。許可証がないとこの門をくぐる事は出来ません。
出発から20分ほどで駐車場に到着。
長靴を履いてこの小道を歩いて行きます。
予習した通り途中ぬかるんでいるところがありました。ツアーだと長靴を貸してもらえるのでぬかるみもへっちゃらです。
テクテク歩いて行くと開けているところがあって…
ガイドさん「知っている人はわかると思いますがもう見えていますよ」
全然わかりません。とりあえず前に進んで行くと見えてきました!
ガイドさんは危ないから橋は渡らないでくださいと注意。
タウシュベツ橋梁見学
見学時間は40分ほど。たっぷりと見ることが出来ました。
ガスっていますがボロボロになったタウシュベツと雰囲気がマッチしているような気がします。
この橋、今はダム湖の中にあって春先は干上がっているのですが夏になると水の中に沈み冬になるとそのまま凍ってしまいます。
水は凍ると体積が増えるのでその圧力で普通の橋よりも朽ちるのが早いとのことです。普通の橋の数万年後を表していると言っていました。
修復などをするのかというと全くするつもりは無いようです。直しても直しても直ぐに朽ちて崩壊することは分かっているし、
そんなお金は無いので自然に朽ちる様子を見守っていくというのが糠平町の考えです。
僕も賛成ですね。
一つでもアーチが壊れるとバランスを崩してどんどんと崩壊していってしまうようなので「今の内」という訳です。
かなり昔の鉄橋ですが、図面が残っているんですね。マイクロバス車内で見させて頂きました。
旧幌加駅
ツアーは旧幌加駅にも行くことになっています。線路がいい状態に管理されています。ポイント切り替えも出来るくらいに。
旧幌加駅のホームには立派な木が生えていました。廃止からの年数が伺えます。
駅名標の足も朽ちてきていた倒れるのだろうという状況です。これもタウシュベツと同じく朽ちるのを見届けるのでしょうか…
上士幌町鉄道資料館
こちらはツアーでは無いですが、タウシュベツと合わせて行きたいスポットです。旧士幌線について学べるのは勿論、国鉄時代からの北海道の鉄道資料が色々ありました。
オススメなのは館内中央にあるビデオ。帯広駅から糠平駅までの運転席からの眺めを疑似体験出来ます。残念ながら今回行った糠平ー十勝三俣間はありませんでしたが…
ここで、ポストカードを1枚100円で購入。友人にお手紙を書きます。
この資料館で一番びっくりしたのはこれでした。手作りなのでしょう。心のこもった素敵な展示物でした。