知床滝巡り!遊覧船は超オススメ
知床は羅臼方面(南の方)からウトロ方面(北の方)へ知床横断道路を走って回りました。その様子をご紹介!
知床について
地形
北海道道東に位置して世界自然遺産に登録され殆ど手付かずの自然が残っています。
全長70km。北米プレートと太平洋プレートがぶつかり合い、火山活動が始まり中心部には羅臼岳など1500m級の山々連なります。
火山なので上質な温泉が至る所に湧き出ています。
海底火山由来のため、柔らかく雨、風、波による侵食を受けやすいくなっています。
一部の硬い岩が残り海岸線は面白い形の岩が無数にあります。
ウトロ側では噴出した硬い溶岩が海岸線までやって来て固まり、崖になっています。
気候
羅臼側(南)とウトロ側(北)で気候は全く異なり、羅臼では曇天でもウトロでは快晴ということがよくあるそうです。私が行った日もそうでした。
冬の羅臼の気温は流氷が覆い尽くす厳しい寒さのウトロ側に比べて高いという違いもあります。
自然
知床は流氷がやって来れる最南端に位置しています。流氷がやってくると海水が凍り塩分密度の濃い海水が沈みます。その影響で殆ど栄養が使われていない深層の海水が表面まで上がって来て春になるとプランクトンが大繁殖します。それによりコンブ、ホッケ、ミンククジラ、ゴマフアザラシ、更には鳥のハシボソミズナギドリやケイマフリ、ウミウなどがやって来て豊かな海を作り出しています。
川にはサケやマスがいて初夏にはたくさん釣れるようになります。宿泊した民宿では豪華な樺太マスを頂きました。
知床峠
国道334号線。南側の羅臼(らうす)から北側のウトロへと移動する途中にある知床峠。
晴れると間近に知床連山が見えるのでしょうが……
何も見えません。これはこれで味がある景色です。
夏は羅臼は天気が悪く、ウトロは天気が良いのです。そのことを知っていたのでそこまで残念には思いませんでした。
向こうには北方領土があるらしい
そんなわけで長居する必要もなく道を下っていくと5分もしないうちにこんなに晴れてしまいました。
羅臼岳が綺麗です。霧が右のほうから左のほうへ少しだけ流れて行きます。でも峠の霧は一向に晴れないのは不思議です。
知床五湖
分岐を右に曲がりしばらく車を走らせると知床五胡に到着。
この日は熊が出たので有料のガイド付きで回れる遊歩道は封鎖されてました。知床五胡は早い時間に回ってしまうのが良いかもしれませんね。
無料の遊歩道は行けるのでちょっとお散歩。駐車場は500円くらいします。
こんな感じの丘になってて…
遊歩道を歩ききると知床五湖の一つ、「一湖」が見えます。
右から羅臼岳(1660m)、三つ峰(1509m)、サシルイ岳(1564m)、オッカバケ岳(1462m)、知円別岳(1544m)、一番左が硫黄山(1562m)です。
写真スポットになっています。
カムイワッカの滝
知床五湖から30ほど砂利道を走るとカムイワッカの滝に着きます。ピーク時など一般車が立ち入り禁止になる時があるのでご注意を。
道はすれ違いめちゃめちゃ走りにくいということはありませんでした。
ここの滝は流れる水が温泉になっています。ちょっとぬる湯で温かいです。舐めると酸っぱくてかなり強烈な酸性のお湯です。
そのため「カムイワッカの湯の滝」とも言われています。
サンダルに履き変え、熊が出るのを注意しながら滝を登ります。
滝といってもこれくらいの角度なので転ばないように注意するくらいで大丈夫。
5分ほど登ると行き止まりに。
少し戻ると滝つぼがあってそこで入浴してみました。これぞ掛け流し天然露天風呂!
木や藻類か忘れましたがちょこちょこあってくすぐったかったです笑
知床遊覧船
カムイワッカの湯の滝から60分弱、ウトロの道の駅まで行きました。知床遊覧船「おーろら」に乗船です。
港に車を止めると駐車料金を取られてしまうので徒歩3分ほど離れてますが道の駅に車を停めます(ケチ)。
ここがチケット売り場。知床岬まで6500円。
夏は1日2便あって10:00-13:45と14:15-18:00。今回は14:15の便。
時間があるなら硫黄山航路じゃなくて知床岬航路がオススメです!
色々な会社が遊覧船をやってますがここが最安値かも知れません。
https://www.ms-aurora.com/shiretoko/prices/
どうでもいいですが、写真の奥にある岩の名前はオロンコ岩です。
船と石碑
今回は「おーろら2」に乗船。
乗船して間も無く現れるのがフレペの滝。
影になって見にくいですが…
お次は湯の華の滝。こちらも影になっちゃっています。
羅臼岳が見える!
さっき行って来たカムイワッカの滝。幅が広いですね〜
船はこんな感じで海岸に近づいたら遠ざかったりするので全体を見たり近くを見たりと色々楽しめます。
因みに色々写真とっても後で訳わかんなくならない方法がこちらです。写真を見て「ああ、これはオーバーハングかぁ」と思い出しやすくなります。
途中には知床岬航路じゃないと見られないカシュニの滝!
この滝を見るためだけに乗船しても良いくらいに素敵な滝でした。綺麗な姿で直接海に落ちるとはなんとも素晴らしい、珍しい。
奥に見えるのは知床岳です。
いよいよ知床岬です。
知床岬灯台がちょこんと見えます(一つ目の段々になっているところ)。
後ろを振り返るとこんな感じ
知床岬視察証明なるものも配られました。
船は帰りも海岸に近づいたら離れたりを繰り返しながらゆっくりウトロへ戻っていきます(疲れて寝ていましたが…)
おーろら2
それでは最後に船内の様子を少し紹介。
外を見ながらソファーでゆったりできます。
帰りは眠すぎてゴロンと寝てしまいました(良くない)。
何故か世界地図があったり…
しかも珍しいことに主要な鉄道路線が書かれているんですよ。シベリア鉄道とか。こう言うの欲しいなーなんて思います。
知床にはいろんな熊がいるみたいです。
オスの「イケメン」君やメスの「ワッキモ」ちゃん。
この二頭が子供産んだらイケメンが産まれるのか、キモいのが産まれるのか笑
オシンコシンの滝
この滝は道の駅から斜里方面に行く途中にあるのでサクッと見ることができます。近くに駐車場もあるので観賞難易度は低めです。
よく見えるところまで行くとこんな感じ。水しぶきが凄いです。圧倒される水量でもう少し見ていたかったのですが日没後なので比較的すぐに退散しました。
まとめ
ザクッとですが知床の美味しいところを1日で全部回れました。回れます。
羅臼の宿「モシリバ」を9時過ぎに出発。羅臼の熊の湯にザバッと入り、 知床峠へ。
遊覧船の時間に間に合うように知床五湖とカムイワッカを巡りました。
乗船時刻15分前に道の駅に到着とギリギリなのは反省点ですが、それぞれのところである程度の時間をかける事が出来ました。
知床五湖をちゃんとは見られていませんし、羅臼岳は勿論、羅臼湖や相泊温泉、冬の流氷ウォーなど見所はまだまだあるので次に来た時の宿題にしておきましょう。